日本政策金融公庫から追加融資を受けることは可能!2・3回目の審査基準

日本政策金融公庫は1回のみの融資で終わりと思っている方もいますが、実際には2回目以降の融資も受けられます。1回だけでは不足している融資額を2回目以降で増やせる可能性があると踏まえると、追加融資を受けるのは非常に有効な方法。

ただ、2回目以降の融資を受ける際にはしっかりした準備を進めていかなければなりません。適当に2回目の融資を依頼したとしても、日本政策金融公庫の審査に落とされてしまう可能性がありますので、しっかり審査を通過するための取り組みを進めてください。

この記事では、日本政策金融公庫の追加融資についての対応や審査状況について説明します。

目次

日本政策金融公庫は追加融資のお申込みが可能

日本政策金融公庫の融資後の状況レポート

日本政策金融公庫は追加融資の申し込みが可能になっています。

日本政策金融公庫側が1回だけで融資を制限しているわけではなく、2回目以降の融資にもしっかり対応する方針を示しています。1回目だけの融資だけではお金が足りない、または何らかの問題が発生して2回目以降の融資が必要となってしまった場合など、依頼すればお金を借りられる可能性があります。

ただ、追加融資の場合は1回目よりも厳しい審査対応を受けるケースが多くなっています。1回目の融資は日本政策金融公庫側からお金を借りていない前提で審査を受けているためさほど厳しい対応は取られませんが、2回目以降は既に借りている状態で審査を受けるために厳しい対応も検討されてしまいます。

審査を通過するためには、日本政策金融公庫を納得させる書類等を準備していく必要がありますし、返済能力もしっかり満たさなければなりません。しっかり返済できる環境を示せる状況を作っていかなければ、審査を通過していくのは相当難しくなっていく可能性があります。

日本政策金融公庫の追加融資を受ける際の必要書類

日本政策金融公庫の追加融資を受ける際に必要な書類の一例

日本政策金融公庫の追加融資を受ける際には、必要な書類がいくつか存在します。次に紹介するのは必要書類の一例です。

  • 預金通帳
  • 本人確認書類
  • 決算書
  • 見積もりに関連する書類
  • 売上が確認できる書類
  • 納税に関連する書類
  • 返済に関連する書類
  • 事業計画書

必要書類がかなり多いように感じられますが、追加融資を受ける際は色々な情報をチェックしなければ審査が終わらないため、必要書類は多くなる傾向があります。初回審査と同じような書類も含まれていますが、中には2回目以降の融資のみ求められるような書類が含まれていますので気をつけてください。

書類はすべて事前に準備しておかなければならず、書類が不足している場合は追加融資の審査を受けられません。書類が不足している場合は必要な書類を準備してから審査を受ける必要があり、書類が揃うまでは日本政策金融公庫側が何も対応してくれない状況となります。

事前準備が必要となる書類が多くなっている他、会社に関連している書類が多数含まれていることを理解して、必要書類を1つ1つ準備しなければなりません。膨大な書類をすべて揃えるまでには時間がかかりますので、余裕を持って追加融資の審査を受けるように心がけましょう。

初回融資からの期間が短ければ面談なしの可能性も

日本政策金融公庫福岡西支店のオフィス

本来であれば日本政策金融公庫では面談が実施されます。面談は本当に追加融資しても大丈夫なのか判断するために実施するものであり、本気度などの情報を把握するために実施されています。

しかし、初回融資から期間が短かった場合、初回融資で大体の情報は把握できていると判断され、日本政策金融公庫側が面談なしで融資を実施してくれるケースがあります。豊富な情報が揃っているような条件も必要となっていきますが、面談なしで融資を受けられるようになっていけば安心感が高まっていくようになります。

具体的に面談しないパターンは次のケースに該当しています。

  • 追加融資までのタイミングが2ヶ月以内
  • 追加融資に必要な書類がしっかり揃っている
  • 面談しなくても融資を希望する理由がわかる

ただ、面談の代わりとして電話連絡やオンライン対応というケースが存在します。対面での面談は必要なしと判断された場合でも、電話などによる確認作業をしっかり進めることが必要となりますので、電話やオンラインで代行するような形を採用される場合があります。

面談なしという場合は、日本政策金融公庫から2ヶ月以内に追加融資を受ける際に多く行われる事例でもあります。ただ、原則として面談は必須としているのが日本政策金融公庫側のルールでもありますので、追加融資が短い期間で実施されたとしても面談を受けなければならない状況も出てしまうのです。

日本政策金融公庫の追加融資で審査落ちする事例

日本政策金融公庫の追加融資で審査に落ちてしまう理由

日本政策金融公庫の追加融資は必ず審査を通過できずのではなく、審査落ちする事例がいくつか存在しています。次の内容に引っかかっている場合は審査に落とされる可能性が急激に高まります。

  • 支払いの滞納
  • 赤字経営
  • 他社の借入金増加

支払いを滞納しているのは単純に支払うという意思が見られないと判断されてしまいますし、本当に融資して返済されるのか不安に思われてしまうため、日本政策金融公庫側としては審査を通過させられません。滞納している時期が直近である場合は気をつけましょう。

また、赤字経営についてもマイナス材料となります。滞納している状態に比べてマシと思われる事例もありますが、基本的に赤字経営が続いていると返済できる状況が作られないと判断されます。結果的に赤字経営が続いている場合は審査に落とされやすいのです。

他にも他社から借入金を増やしているような状況では、日本政策金融公庫の返済を優先的に実施してくれないという問題が起きてしまうため、審査落ちの対象となります。

ここからは、日本政策金融公庫の追加融資で審査に落とされる事例について詳しく説明します。

支払いを滞納しているケース

支払日が記された手帳と現金

支払いを滞納している状況では、日本政策金融公庫の追加融資の審査通過はほぼ不可能です。

本来であれば借りた金額は返済しなければなりません。支払いを滞納している状況というのは、既に返済しなければならない金額を無視しているという不誠実な行為と受け取られるため、日本政策金融公庫としては見逃せない要素となっているのです。

特に支払い滞納は、次の問題を引き起こしていると思われてしまいます。

  • 経営の悪化による倒産のリスク
  • 返済しないことによる資金の持ち逃げリスク
  • 他社でも同様の問題を起こしている可能性

基本的に支払いを滞納している会社に対しては、容赦なく審査に落とすような形を取ります。返済しない時点で、日本政策金融公庫に対しても返済しないだろうと判断されてしまっているのです。どうしても追加融資を受けたいのであれば、滞納という状況は避けなければなりません。

なお、滞納している状況は数年程度に渡ってチェックされるため、直近で滞納している状況がなかったとしても数年前の情報で審査落ちという事例があります。日本政策金融公庫はチェックを厳格化しているため、どうしても過去の情報についても厳しく見られてしまうケースが多いのです。

赤字経営が続いている状態

赤字経営の継続

赤字経営が続いている状況も、日本政策金融公庫の追加融資を受けられないケースが多くなっています。

赤字経営が続いている状況は、そもそも経営状況が安定しているとは判断されないのです。黒字経営しているようであれば返済できる能力はある程度持っていると判断されるものの、赤字経営であれば返済できる能力は不足しているものと判断され、審査に落としたほうが無難だと判断されるのです。

日本政策金融公庫としても、経営状況についてはチェックを欠かさず実施しています。直近で赤字経営になっているだけであれば融資を受けられるケースはありますが、数年間に渡って赤字経営を続けているようでは信用できないと判断されて、審査に落とされてしまいます。

どうしても審査を通過したいと考えているなら、赤字経営から脱却するしかありません。日本政策金融公庫の融資に限らず、赤字経営の状況が続いていると融資する側に不安を与えてしまいます。不安を避けるためには赤字経営から黒字経営に切り替わるような手法が求められてくるのです。

なお、赤字経営が続いている場合と同じく、債務超過が続いているなどの理由で経営がかなり苦しいと思われる企業についても、日本政策金融公庫は審査に落とす傾向があります。

他社からの借入金が増えている

他社から借入金が増えているような状況が発生している場合には、審査落ちとなるケースが多くなってしまいます。

1回目の融資の際にも借入金についてチェックされていますが、2回目以降の融資を受ける際にも他社からの借入金をしっかりチェックされています。日本政策金融公庫が1回目よりも2回目のほうが圧倒的に借入金が増加していると判断した場合、返済に追われて滞納する危険性があると思われて審査に落としてしまうのです。

他社の借入金が増えることは、次のリスクを引き起こしています。

  • 借入金を返済されない問題
  • 借入に依存して利益を出せない状況
  • 借入金の返済が進まず倒産するリスク増加

日本政策金融公庫は銀行に比べて審査基準が厳しい傾向にありますし、思っていた以上に借入金の増加というのは厳しい判断を受けるケースが多いのです。僅かな増加であれば問題なく審査対応を受けられるケースが多いものの、明らかに増えているような状況では審査に落としてしまいます。

なお、借入金の増加は返済すれば解消されるケースが多くなっています。日本政策金融公庫から追加融資を受けたいと思っているのであれば、まずは他社から借りている金銭を返済していい状況を作っておきましょう。借入金が減少していれば審査通過の可能性も高まります。

日本政策金融公庫の追加融資の審査に通過するコツ

日本政策金融公庫の追加融資審査に通過するコツ

日本政策金融公庫の追加融資で審査を通過したいのであれば、2つのポイントを押さえておきましょう。

  • 決算終了後のタイミングを狙う
  • 追加融資の根拠を明確に

決算終了後のタイミングを狙うことで、担当者に対してイメージを膨らませる効果が期待できるようになり、審査を通過しやすくなっているのです。決算終了後は色々な情報が最新のものに置き換えられるメリットもありますので、場合によっては今までの状況よりいいイメージを持ってもらえるでしょう。

他にも追加融資を希望する根拠を明確にしておかなければなりません。根拠がなければ日本政策金融公庫としても融資をさせる訳にはいかないと判断して、逆に審査基準を厳しくする可能性があります。融資を受けたいという根拠を明確にして、いいイメージを持ってもらうことが大切です。

ここからは、日本政策金融公庫の追加融資で審査を通過するコツを詳しく説明します。

決算終了後のタイミングで追加融資を検討

所得税の決算報告書

一番理想的なタイミングとして、決算終了後に追加融資を検討していく方法が望ましいでしょう。

例えば決算前に日本政策金融公庫へ相談した場合、決算前の状況では次の年に行う事業などのイメージを持ってもらえない状況になってしまい、思っていた以上に審査が厳しくなってしまうケースがあります。面談などを通じて説明したとしても、どうしてもイメージの悪い状況は改善していかないのです。

しかし、決算終了後のタイミングを狙うことによって、1年間の業績について見てもらえるメリットが生まれます。業績を見て、日本政策金融公庫側も事業についてある程度把握してもらえれば、いいイメージを持って審査を行ってくれる可能性も十分あるのです。

日本政策金融公庫の追加融資を希望する場合には、基本的には決算前よりも決算終了後のほうが圧倒的に有利です。決算前に検討しているよりも、決算だけは終えておいた状態で書類等を作成し、イメージを持ってもらえるような環境をしっかり作って審査を受けるような形が望ましいのです。

追加融資を希望する根拠を明確に伝えよう

融資対象についてのQ&A

次に考えておきたいポイントは、日本政策金融公庫に対して追加融資を希望する根拠を明確に示しておくことです。

日本政策金融公庫としても、すぐに追加融資を認めているわけではありません。色々な情報を見た上で、本当に追加融資しても大丈夫なのか判断するようにしています。しかし、追加融資を希望する根拠が明確にならないと、いい情報を提供しても審査落ちになりやすいのです。

まずは日本政策金融公庫に対して、どうして追加融資を希望しているのか根拠を示してください。事業資金の不足などによって追加融資が必要となっている、新しい事業に参加するために融資が必要だという部分をしっかり伝えるようにして、審査する人を納得させていく必要があります。

特に面談を実施する場合には、追加融資を希望するために根拠を説明し、明確にしておいたほうが安心できるでしょう。面談で追加融資のポイントを知ってもらえれば、日本政策金融公庫も追加融資に応じていいと判断してくれます。柔軟に対応してもらうためにも、なぜ必要なのかを明確にしていく必要があるのです。

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