事業をどうにかして再構築したいと考えている時、立て直すためには資金が必要です。資金を得られる方法として事業再構築補助金が用意されているものの、会社として申請するためには膨大な手続きが必要となります。
手続きの問題を考慮すると、補助金の申請代行を利用していく方向で検討したほうがいいでしょう。申請を代行してくれる他、アドバイスを受けられるなどのメリットを持っており、利用するだけで簡単に補助金を受けられます。
この記事では、事業再構築補助金の申請代行サポートについて説明する他、利用する際のメリットやデメリットについて解説します。
事業再構築補助金の申請代行サポートの対応業務

事業再構築補助金の申請代行サポートを行っている会社では、以下の3つを実際のサポートとして実施しています。
- 事業計画書の検討・作成サポート
- 補助金の申請手続きのサポート
- 採択後の進捗報告のサポート
基本的には事業計画書の検討に加わっていただき、検討してくれるサポートが受けられます。事業計画書を作らないことには申請に影響が及んでしまうため、対応できる書類を作るために事業内容の修正等について検討し、サポート体制を構築してくれます。
更に補助金を受け取るための申請手続きをサポートしてくれます。多くの会社では事業再構築補助金のサポートを主体として行動しており、申請書類の作成はもちろんのこと、他にも申請手続きに必要な行動を代理で実施してくれるなどの安心感があります。
もちろん採択後もサポートを受けられるようにしており、現時点でどのような状況に置かれているのかしっかり説明してくれます。対応している状況がわからないまま待たされるという心配がなくなっており、安心感を得られるようになっています。
ここからは、事業再構築補助金の申請代行サポートが行っている対応について詳しく説明します。
事業計画書の検討・作成サポート

まずは事業計画書の検討やサポートに入ります。事業計画書を作ることは、事業再構築補助金を受け取るために重要なポイントとされているためです。
事業計画書の内容によって最終的に事業再構築補助金を受け取れるかどうかが決まってくるほど、内容については明確に練らなければなりません。同時に補助金を受け取って確実に事業の成功が見えてくるようなイメージを作ることが、事業計画書に求められていることです。
申請代行サポートを行っている会社では、事業計画書の検討に加わってくれます。1つの会社だけではわからないような事業計画書の作成についても、代行サポートによって的確なアドバイスを受けられるようになっており、安心して事業計画書の作成が可能になっています。
なお、事業計画書の作成代行に対応している業者であれば、依頼者は手間をかけて書類作成をすることなく、申請まで進むことが可能となっています。
補助金の申請手続きのサポート

続いて補助金の申請手続きをサポートしてくれます。
事業再構築補助金を受け取るためには、申請手続きを実施しなければなりません。対応している場所に対して書類の提出などを実施しなければなりませんが、対応する書類などを作成する手続きにも時間がかかり、思っていた以上に厳しい展開が待っているケースもあります。
申請代行サポートを担当している会社に依頼することによって、申請手続きはすべて代理で進められることになり、事業再構築補助金を申請する手間が大幅に省かれることになります。また、申請手続きを進めていく状況で問題が発生したとしても、すぐに代行サポートで対応してくれます。
申請の依頼をスムーズに進めるためには、代行サポートを利用することが何よりも重要になっていきます。
採択後の進捗報告のサポート

事業再構築補助金は最終的に採択が行われて、採択が実施されると補助金を受け取れるための手続きに進みます。
申請代行サポートでは採択後の進捗状況についても報告が受けられるようになっており、どのような状況で資金を得られるまでにかかる時間がどれくらいかかるのかなど、しっかり情報を提供してくれます。サポートは申請が終わったとしてもしっかり続けられるようになります。
最終的に事業再構築補助金が受け取れるまで、申請代行サポートはしっかり対応してくれます。すべての手続きをしっかり進めてくれて、補助金が手元に入るまで逐一報告してくれるようになりますので、補助金について不安を持つことなく対応できるのがいいところです。
事業再構築補助金の申請代行サポートの選び方
事業再構築補助金の申請代行サポートを選ぶ際には、4つのポイントに気をつけておかなければなりません。
- 認定経営革新等支援機関の業者を利用しよう
- 着手金なしで完全成功報酬の業者がおすすめ
- 事業計画から採択後まで完全サポートの業者
- 申請代行サポートの実績が多く採択率が高い
認定経営革新等支援機関とされている業者を利用することが何よりも重要になっており、認定されている業者を利用したほうが圧倒的に安心感が違います。支援機関とされていない業者を利用するのは危険とされているポイントもありますので、安心感を得るためにも認定業者を利用してください。
また、完全成功報酬とされている業者を利用することが負担軽減には役立ちます。事業再構築補助金の申請代行サポートは資金を支払うことになりますが、着手金を受け取っていない業者もあります。着手金を支払わなくていいのは単純に負担を軽減できるメリットがあります。
他にも事業計画から採択後までサポート体制を充実させていることが望ましく、更に実績面でもしっかり対応していることがわかっている業者を選んだほうが安心できます。実績と経験は事業再構築補助金を受け取る際には重要なポイントであり、成果を挙げている方が圧倒的に信頼できるのです。
ここからは、事業再構築補助金の申請代行サポートを選ぶポイントを詳しく説明します。
認定経営革新等支援機関の業者を利用しよう

まずは認定経営革新等支援機関に対応している業者を利用するようにしましょう。
認定経営革新等支援機関というのは、中小企業庁が認定しているもので、中小企業を支えるために高度な対応ができることを認定しているものです。認定されている業者を利用することによって、信頼できる状況を作りやすくなっているのはもちろんのこと、高度な支援が受けられるようになります。
近年、中小企業を巡る経営課題が多様化・複雑化する中、中小企業支援の担い手の多様化・活性化を図るため、中小企業に対して専門性の高い支援事業を行う「経営革新等支援機関」を認定する制度が平成24年8月に創設されました。
引用元:中小企業庁
認定されていない業者でも事業再構築補助金の申請代行サポートは受けられるようになっていますが、サポートを受けられる体制が不十分であることが影響し、採択を受けられない可能性があります。また、サポート体制の不十分な状態を作られると、進捗状況もわかりません。安心感を得るためには認定業者を利用することが大切です。
認定経営革新等支援機関の税理士が最適
認定経営革新等支援機関を利用する際は、認定されている税理士を利用するほうが最適な方法と言えるでしょう。
一部の税理士は認定経営革新等支援機関に認定されており、税理士の中でも高度な支援が受けられるようにしています。事業再構築補助金を受け取るためには書類作成の代行などが必要となってくるため、書類作成にもしっかり対応してくれる業者を利用していくことが何よりも重要になっていきます。
税理士はプロの目線での対応が期待できますし、経営状況などを考慮した上での事業計画書の作成なども可能にしていますので、採択を受けられる可能性が高まっています。認定経営革新等支援機関として認められている税理士を利用する方法は、最適なアドバイスや成功率のアップに繋がっていくのです。
お住まいのお近くから認定経営革新等支援機関を探したい方は、中小企業庁のホームページ内にある経営革新等支援機関認定一覧から確認できますので、必要に応じてお役立て下さい。
着手金なしで完全成功報酬の業者がおすすめ

次に着手金を支払うかどうかが重要です。基本的に着手金なしで完全成功報酬による対応している業者がおすすめです。
事業再構築補助金の申請代行サポートは、基本的なルールとして着手金を支払い、採択した場合は成功報酬を支払うことによって代金を支払うというものになります。成功報酬は受け取った補助金の一部から支払われることになり、補助金が受けられない場合には着手金だけが支払いの対象となります。
成功しなかった場合は着手金の負担が発生することを考慮すると、着手金なしで対応してくれる業者を利用したほうが負担は軽減されていきます。ただ、着手金なしという業者が少ないこともありますので、色々な業者を調べて対応してくれるかどうかをしっかり見ておく必要があるでしょう。
事業計画から採択後まで完全サポートの業者
事業計画を立ててから採択を受けられた後まで、完全にサポートしてくれる業者を利用していくのがおすすめです。
事業計画書を作成するのはもちろん重要になっていますが、採択後にサポートを受けられなくなってしまい、進捗状況がわからないという状況はよくありません。最後までしっかりサポートしてくれる業者を利用しないと補助金を受け取れない可能性も生まれます。
事業再構築補助金を受け取るまでには、色々なサポートを受ける必要があります。申請してくれるのはもちろんのことですが、他にも採択を受けられる内容の事業計画書作成なども重要になっていきます。完全にサポートしてくれる業者を利用しなければ、確率を上げるのは難しくなります。
申請代行サポートの実績が多く採択率が高い

最後に申請代行サポートの実績が多く、採択率が高い業者を利用していきましょう。
事業再構築補助金の申請代行サポートでは、実績を公表する際に採択率という数字を用いることが多くなっています。採択率が高ければ高いほど、補助金の申請を通すことができている状況になりますので、申請したものの何も得られなかったという状況が起こりづらくなっています。
採択率の高さを武器にしている業者を利用していけば、サポートを受けた際に補助金を受け取れるチャンスは大幅にアップしていきます。中には90%以上の採択率を実現している業者もあるなど、サポート面では非常に優秀で安心感を得られる業者も存在しています。
事業再構築補助金の申請代行サポートのおすすめ業者

事業再構築補助金の申請代行サポートを利用する際、おすすめできる業者がいくつかあります。今回は代表的とされる業者を見ていきます。
- FinTax税理士法人
- みんなの税理士法人
- 行政書士法人アップル経営コンサル
- M41公認会計士事務所
- Naito事務所社会保険労務士法人
主に税理士法人などがおすすめできますが、事業再構築補助金の申請代行サポートを長く提供しているサービスなどもおすすめできます。知識をしっかり持っている業者を利用していくのはもちろんのこと、採択率の高さによって安心感を得られる業者を利用していくのがおすすめです。
ここからは、事業再構築補助金の申請代行サポートでおすすめできる業者を詳しく説明します。
FinTax税理士法人

着手金 | 10万円 |
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成功報酬 | 補助金の10% |
採択率 | 90% |
対応エリア | 全国 |
サポート内容 | 事業計画書の作成、申請代行サポート、アフターフォロー |
FinTax税理士法人は採択率が90%と非常に高くなっていることで、安心感を与えてくれる業者です。
主な対応として中小企業をサポートする業務を実施していることで、中小企業に関しての知識が豊富にあります。また、独自のサポートを提供することを明確にしており、採択率をアップさせるための事業計画書の作成を行ってくれることが他にはないメリットと言えます。
もちろん申請書類の代理作成や提出、申請代行サポートを全体的に対応してくれる業者でもありますので、採択後も安心して相談できる点が魅力的となっています。着手金が必要なポイントだけが気になる点ではありますが、成功報酬も10%と悪くない数字となっており利用しやすい業者です。
最短所要時間が3時間という短時間での処理を実現していることに加えて、オンラインによる対応が期待できる業者でもありますので、少しでも早く資金を必要としているときに利用しやすい業者です。
みんなの税理士法人

着手金 | 10万円 |
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成功報酬 | 補助金の6%~12% |
採択率 | 非公開 |
対応エリア | 全国 |
サポート内容 | 事業計画書の作成、申請代行サポート、アフターフォロー |
みんなの税理士法人は10年以上のキャリアを持っており、補助金手続きに強い業者でもあります。
認定経営革新等支援機関として認定されていることが大きなメリットと言えるところで、中小企業に対して強みを持っているサポートが期待できるようになります。また、申請に関わっている業務についてはすべてサポートする方針を示していることで、完全サポートの体制を受けられるようになっています。
採択率については公表していないため成功率が分かりづらいところもありますが、補助金を受け取った際に支払う成功報酬については方法によって割合が決められているタイプとなります。一番安い方法を利用することによって、成功報酬を減らせる可能性を秘めているのはいいところです。
なお、利用する際は1,000万円以上の補助金からと条件が付けられています。1,000万円を下回る補助金を希望している場合には利用できません。
行政書士法人アップル経営コンサル

着手金 | 15万円 |
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成功報酬 | 補助金の10% |
採択率 | 66%(令和4年度まで) |
対応エリア | 全国(主に青森県) |
サポート内容 | 事業計画書の作成、申請代行サポート、アフターフォロー |
行政書士法人アップル経営コンサルは、青森県を中心に展開している業者であり、認定経営革新等支援機関のサポートが受けられるようになっています。
採択率がやや低いように思われますが、採択率については細かい情報を提供している業者でもありますので、信頼性という観点では非常に高くなっています。採択された事業についても公開しており、どのような形で補助金を受け取れるようにしているのかわかりやすくなっています。
入金までのアフターフォローを行っている他、担当者は長くサポートに精通している人ですので、安心して依頼できる点が魅力的な要素でもあります。青森県内が中心となりますが、オンライン対応を利用することによって全国規模での対応が期待できるようになっています。
すべての対応を一気通貫で可能にしていることが大きな魅力であり、なるべくサポートに加わってもらいたいときに相談しやすい業者です。
M41公認会計士事務所

着手金 | 10万円 |
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成功報酬 | 80万円~300万円 |
採択率 | 73.3% |
対応エリア | 全国 |
サポート内容 | 事業計画書の作成、申請代行サポート、アフターフォロー |
M41公認会計士事務所は他の業者とは異なる成功報酬を受け取っている業者であり、基本的に固定された金額を払うことになります。
大半の成功報酬は補助金の割合によって決められますが、成功報酬を固定していることによって成功報酬を抑えられるようになっています。また、サポートを受ける前にヒアリングなどを実施し、現時点で問題とされている部分がどこにあるかしっかり明確にしてからサポートを受け取れるようにしています。
これまで事業再構築補助金を最大8,000万円まで認められている実績を持っており、採択率も比較的高い数字を実現しています。サポートは万全の体制を整えることによって、少しでも安心して補助金を受け取れるような環境を作り出せるようにしています。
申請前のサポートから申請後のアフターフォローまでしっかり対応しており、安心して支援を受けたいと思っているときに利用しやすい業者です。
Naito事務所社会保険労務士法人

着手金 | 165,000円 |
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成功報酬 | 補助金の15% |
採択率 | 70% |
対応エリア | 全国 |
サポート内容 | 事業計画書の作成、申請代行サポート、アフターフォロー |
Naito事務所社会保険労務士法人は2つの方法によって事業再構築補助金を受け取れるサポートを実施しています。
一般的なサポート以外にも料金形態を安くしているサポートが用意されています。マニュアルを作成し、内容に沿って申請書類等を依頼者が作成した上で、Naito事務所社会保険労務士法人が確認したものを申請していくというもので、料金を抑えたいと思っている人におすすめできます。
一般的なサポートも受けられるようにしていることで、料金面で不安を抱えている人以外にも、明確なサポートを受けたい人にも安心感があります。やや成功報酬や着手金が高くなっているものの、信頼性という観点では他の業者にも負けていません。
自己流で書類作成を実施したいものの、どのように事業計画書を作ればいいか不安に感じている時に相談しやすく、補助金の流れを知らない人でも依頼しやすくなっています。
事業再構築補助金の申請代行サポートのメリット
事業再構築補助金を申請代行サポートに依頼するメリットとしては、2つの要素があります。
- 自分でやるよりも採択率が圧倒的に高くなる
- 事業計画書の作成にかかる手間が少なくなる
何よりも自分で手を加えるよりも採択率が圧倒的に高まるという点が魅力的です。個人や会社単位で対応したとしても、採択率というのはそう簡単に上昇するものではありませんが、第三者が加わってくれることにより事業再構築を図るためのポイントを理解できます。
他にも事業計画書の作成に時間がかからないのはいいところです。事業計画書の作成は非常に時間がかかってしまい、業務に影響する場合も多々あります。事業計画書の作成を代行しておけば、仕事に影響を与えることなく、補助金を受け取るための手続きを進めていけるようになります。
ここからは、事業再構築補助金の申請代行サポートを利用するメリットを詳しく説明します。
自分でやるよりも採択率が圧倒的に高くなる
1つのメリットとして、自分でやるよりも圧倒的に採択率が高くなるという要素があります。
個人で頑張って事業再構築補助金に関する書類作成して申請したとしても、内容不十分や理解できない内容が記載されているなどの要素により、認められない事例が多くなっています。採択されなければ補助金を受け取るチャンスは失われてしまうため、どれだけ優れた事業を展開しようとしても書類の内容次第で厳しい対応が取られます。
しかし、事業再構築補助金を申請代行サポートへ依頼することによって、採択率を高めるためのテクニックを取り入れてくれるようになります。また、事業計画書の内容を明確にすることや、確実に事業を成功に導くために必要とされている要素を加えることによって、採択率アップを図れるようにしているのが大きなメリットでもあります。
特にメリットとして挙げられるのは、以下のサポートが受けられる点にあるでしょう。
- 申請書類等の代行により内容を明確にした書類が作成される
- あらゆるポイントでのサポートにより間違いを防げる
- 申請から補助金を受け取れるまでサポートを受けられる
申請書類等の代行によって安心感のある書類が作成されるのは非常にいいところですし、申請前からサポートを受けられるようにしている業者もあるなど、補助金を受け取れるまでにかかるミスを防ぎやすくなります。更にサポート体制は充実しており、1つ1つのポイントでのサポートによりミスを防げるようにする取り組みが実施されます。
採択率についても非常に高くなっている業者では90%近くを達成しているように、ほぼ申請したものが認められているなど、確実に事業再構築補助金を受け取れる取り組みを実施してくれます。個人で実施していると採択率は30~40%程度に落ち着いてしまうことを考えると、相当高い数字を実現してくれるのです。
個人では気づかないところにも手を加えてくれることにより、採択率が劇的に改善するケースもあるなど、事業再構築補助金を受け取るためのチャンスを作り出してくれるのは大きな良さと言えます。
事業計画書の作成にかかる手間が少なくなる

もう1つのポイントは、事業計画書の作成にかかる手間が大幅に少なくなっている点です。
事業計画書の作成は単純に書類を作成するという観点でも手間がかかる行為となっていますが、事業計画を綿密に作り出すというのは相当な負担がかかってしまいます。会社内で話をしたとしてもすぐにまとまる話でもありませんし、場合によっては考え方の違いによって全くまとまらないという問題も起こりやすくなります。
事業再構築補助金の申請代行サポートを利用することにより、事業計画書の作成は代理で行われます。会社側で作るのではなく、業者側が代理で作ってくれるものとなりますので、書類作成にかかる手間は大幅に省かれます。単純に書類を作らなくていいというだけでも非常に嬉しいところです。
その他、事業計画書の作成を代行してくれることにより以下のメリットが得られます。
- 事業計画の内容にミスがないか把握できる
- 事業計画に無理がないか判断できる
- 第三者視点で本当に成功する事業か判断される
事業計画のミスというのは書類を作成すると比較的見つけられるものとなりますが、第三者が確認してくれることによってミスを明確に見つけられるようになります。採択に影響すると思われているミスはしっかりと省くことが可能になっており、確実に成功に導くための手続きが実施されます。
また、事業計画に無理がないか判断した上で、第三者視点を活用して書類の作成を実施してくれます。会社側が求めているような書類に仕上げるのは当然のことですが、採択率を上げるためのテクニックを取り入れることによって、個人では作成できないような書類を作り上げてくれるのは大きなメリットと言えることです。
会社で書類作成をするのは業務にも影響することですから、できることなら避けたいところです。少しでも簡単に書類作成を依頼できる事業再構築補助金の申請代行サポートを利用したほうが、手間という観点では安心できる要素と言えるでしょう。
事業再構築補助金の申請代行サポートのデメリット
事業再構築補助金の申請代行サポートはメリットが多いように思われますが、デメリットも含まれています。具体的なデメリットとして挙げられるのは以下のポイントです。
- 着手金や成功報酬がかかる
- 利用しても採択率が上がらない事業もある
- 優れた業者を利用しないと失敗する
一番のデメリットとして着手金や成功報酬という問題があります。平均して着手金は10万円程度の費用がかかりますし、成功報酬については受け取った補助金の10%程度を支払うことになります。補助金の額が多ければ多いほど、成功報酬として支払う金額は増加してしまい、単純に事業再構築補助金を失ってしまうこととなるのです。
また、採択率を上げられない事業を展開しようと考えている場合、申請代行サポートを利用したとしても補助金が下りないケースがあります。補助金を得たいと思っているのに事業内容に無理がある場合、申請代行サポートに相談しても厳しいと言われる場合があるなど、事業展開を大幅に切り替えなければならない事例も発生します。
他にも優れた業者を利用せず、適当に対応してくれる業者を利用すると失敗します。単純に着手金を失うだけになってしまい、採択されずに事業再構築補助金が受け取れないという状況が起こってしまうのです。少しでも成功させるために補助金に関する知識を得ている業者に相談していくのが重要となるでしょう。
高額な事業再構築補助金を受け取る場合はサポートを利用した方がいい
事業再構築補助金を申請代行サポートに依頼する際、どうしてもデメリットとして成功報酬が関与してきますが、高額な事業再構築補助金の場合は申請代行サポートを利用したほうが採択率は上昇するので期待感はあります。
事業内容次第では1,000万円以上の補助金を希望する場合も出てきますが、補助金の額が多ければ多いほど成功報酬も当然支払いが増えてしまいます。成功報酬だけで判断すると利用しないほうがいいように感じられますが、高い金額を希望している場合には明確な事業内容や採択させるためのテクニックが必要となります。
少しでも成功に導くためには申請代行サポートを利用して、補助金を受け取りやすい環境をしっかり作り出したほうがいいでしょう。成功報酬は割合で請求されているところを検討するなどして、少しでも支払い割合が抑えられるような業者に依頼しておけば無理にお金を払っているようなイメージは作られないでしょう。
事業再構築補助金の申請代行サポートに関するよくある質問
- 事業再構築補助金の申請代行は違法ですか?
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事業再構築補助金の代理申請は違法として扱われます。
代理申請は補助金を希望する会社に変わって申請する方法ではありますが、事業再構築補助金では認められていません。単純に代理申請する以外にも、電子申請画面に入力するような方法で直接関与しているような方法については認められず、申請代行として扱われてしまいます。サポート業者は直接関与できないのです。
すべての業者が申請代行サポートとしているのは、申請代行サポートであれば許可されているためです。申請を代行するためにサポート体制を構築し、申請に協力しているような形で助けるという方法で関与することで、事業を成立させているのです。
間違っても事業再構築補助金の申請代行としている業者は利用しないほうがいいでしょう。申請代行を利用すると将来的に罰則の対象になってしまう他、申請自体が無効になり補助金を受け取れないケースもあります。
- 事業再構築補助金の申請代行サポートの報酬相場はいくら?
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事業再構築補助金の申請代行サポートを利用する場合、報酬相場は着手金+成功報酬で考えなければなりません。
着手金の報酬相場は10万円程度が主体となっており、仮に採択が取れなかった場合でも10万円程度の支払いは覚悟しなければなりません。申請代行サポート側にとっても、着手金を支払ってくれることで事業を続けられる側面もあるため、10万円の報酬は支払うものと判断していいでしょう。
次に成功報酬ですが、大体10%程度が相場になります。最終的に受け取った事業再構築補助金の10%は業者側に支払うものと判断してください。中には10%を下回るような業者も存在していますが、あまり良くない業者だと15%程度など高い数字にしているケースがあるため、成功報酬の割合はしっかり見たほうが安心です。
なお、成功報酬については固定報酬としている場合があります。割合ではなく固定報酬の場合、金額が割合で請求されている業者に比べて高いのかどうかを判断した上で、最終的に依頼するか検討したほうがいいでしょう。