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支払いサイトとは?一般的な期間や計算方法について解説

支払いサイトとは?一般的な期間や計算方法について解説

企業が支払いを受ける際に発生するものとして、支払いサイトがあります。

支払いサイトが作られていることにより、支払いまでにかかる期間が決定され、一定の期間が経過してから支払いが行われます。

支払いサイトを待ち続けていると、場合によっては資金不足に陥る可能性もあり、資金を失わないためには、短期的に収益を受け取れる支払いサイトを確保するなどの対応が必要となってくるでしょう。

本記事でわかること
  • 支払いサイトの意味を理解できる
  • 一般的な支払いサイトの計算方法
  • 支払いサイトが長い場合のデメリット
  • 支払いサイトの決め方(売り手・買い手)

支払いサイトについて説明する他、長引いている支払いサイトに対応するための方法についても解説しますので、参考にしてください。

目次

支払いサイトとは代金の締め日から支払日までの期間

締め日から支払日までの期間が支払いサイトであることを、取引の期間と30日の支払いサイトのタイムラインで示す図

支払いサイトとは、代金の締め日から支払日までの期間を指します。

基本的に支払いサイトというのは後払いで用いられる言葉であり、支払いを後にする代わりに期間をしっかり決めて支払いを確約するというものです。

約束手形なども同じ用に用いられている言葉であり、支払いサイトと似たような方針で活用されるようになります。

代金の締め日は月末に指定されていることが多くなっていますが、支払日までの期間は会社側の対応によって違いが生じています。

短期間で支払いまで受けられるようにしていることもありますが、中には数ヶ月後になってから支払いを行うといった方法が採用されており、支払いサイトが長引く恐れもあります。

基本的に支払いサイトは短い方が安心できる要素とされているため、長引いているものは保有していると将来的に苦労する可能性があります。

少しでも安心して支払いが受けられる状況を作るためには、支払いサイトをできる限り確認しておき、収入的に問題のない状況を作っておくことが大切です。

一般的な支払いサイトは月末締め翌月末払いの30日サイト

月末締めで、30日サイトは翌月末払い、45日サイトは翌々月15日払い、60日サイトは翌々月末払いであることを示す棒グラフ

一般的に支払いサイトについては、月末締めが採用されているケースが多くなっています。月末締めを採用することによって、支払いの金額を把握しやすくなっているのが大きな理由です。

しかし、支払日については異なるケースが多く、主に採用されているのは以下の3つとなります。

スクロールできます
支払いサイト締め日支払日
30日サイト月末締め翌月末払い
45日サイト月末締め翌々月15日払い
60日サイト月末締め翌々月末払い
支払いサイトの計算方法

一般的に採用されているのが30日サイトと呼ばれているもので、月末締めを行って翌月末に支払いを行うというものです。

30日間であればしっかり資金を用意できると判断されているケースが多く、30日サイトを採用している企業も多数存在しているため、目にする機会も多くなっていくでしょう。

45日サイトはあまり見かけない方法ではありますが、支払いが翌々月の15日に設定されます。

30日サイトでは対応しづらいと思われているものについては、45日サイトを利用して対応していることもありますので、見かけないと言っても対応する日数はしっかり確認しておきましょう。

一番長いとされているのが60日サイトです。

月末締めの後60日後に支払いが行われるため、資金を受け取れるのは2ヶ月後になります。

2ヶ月間待たされるというのは、売掛債権を保有している側としては厳しい状況ではありますが、相手企業が定めているのであれば仕方ない部分もあります。

支払いサイトが長くなるほど、売掛金の回収が遅れ、資金繰りへの影響が大きくなります。売り手側は可能な限り30日サイトを目指すのが理想です。

支払いサイトの決め方!長い・短いどっちがいい?

30日サイトは売り手に有利、60日サイトは買い手に有利であることを示す横棒グラフ

支払いサイトの決め方はしっかり考えて置かなければなりません。

適当に決めていると長い支払いサイトを採用され続けてしまい、資金が底をついてしまう可能性もあります。

安心して経営を続けたいと考えているのであれば、長い支払いサイトと短い支払いサイトをしっかり考慮した上で決定していく必要があります。

なお、委託事業者・中小受託事業者間の取引には取適法(旧・下請法)が適用され、60日を超える支払いサイトは設定できません。ただしこれは取適法の対象となる取引に限った規制であり、対象外となる一般の企業間取引では、60日を超える支払いサイトが設定されるケースもあります。

支払いを受けられるタイミングをどの程度まで伸ばしていいのか、しっかり考えた上で決定していくことが重要になります。

支払いサイトの決め方は以下の通りです。

売り手側と買い手側の立場からそれぞれ順に説明します。

売り手側は支払いサイトが短い方有利に働く

30日サイトで安定して入金できることを示す、0日から30日の短いバーとコインの図

売り手側にとって、支払いサイトが短いのは圧倒的に有利な状況を生み出しています。

支払いサイトが短くなっていることによって、売り手側はすぐに資金を受け取れるようになり、経営状況を安定させられるようになります。

30日サイトを採用されているケースが続けば、安定して支払いを受けられるようになっていることが多くなっていますので、短くなっている方が有利であるのは間違いありません。

30日サイトを採用している支払いは比較的多くなっていますし、なるべく30日でお願いしたいというのが売り手側にとって重要なポイントでもあります。

短い支払いを採用することによって、少しでも資金調達の状況を改善しやすく進めていくのが重要な要素と言えるでしょう。

支払いサイトが長い取引は事業資金が枯渇する

60日に向けて事業資金が減り続け、枯渇に近づくことを示す右下がりの折れ線グラフ

支払いサイトが長い取引が多くなっていくと、事業資金の枯渇が明らかに見えてくるため注意が必要です。

支払いサイトが60日間の売掛債権を大量に保有していると、資金を受け取れるまでにかかる時間が2ヶ月程度必要となってしまうため、支払いにかかる時間は大幅に必要となります。

支払いの時間がかなり長くなってしまうことは、経営を続けるために必要な資金をしっかり確保していなければならないという問題が発生します。

安定して資金を得られている企業であれば60日間でも大丈夫ですが、不安定な状況を作り出しているような状態であれば60日間の支払いサイトは厳しい状況に置かれてしまうケースが多くなります。

事業資金の枯渇という問題が発生するようになると、当然経営状況は悪化してしまい、最悪の場合は黒字倒産というケースまで見られるようになってしまうのです。

買い手側は支払いサイトが長い方が有利に働く

45日サイトと60日サイトのバーを比べ、支払いが遅いほど買い手に資金の余裕が生まれることを示す図

売り手側としては短い支払いサイトを採用することが重要になっていきますが、買い手側にとっては支払いサイトが長引いてくれる方が安定していきます。

買い手側にとって、支払いまでにかかる時間を伸ばすことができれば、安定して資金を確保した上で支払いができます。

余裕を持って支払いできる環境を作っておけば、売掛債権の支払いを行ったとしても資金に余裕を持たせられるようになっていくため、安心して経営を続けられるようになります。

買い手側にとっては、なるべく支払いサイトを長引かせるような状況を作り出したいという狙いもあり、45日サイトや60日サイトを選択したいという思惑も出てきます。

実際に売り手側が弱い企業だった場合、強い買い手側が45日や60日を選択するケースは目立っていることもあり、買い手側は少しでも余裕を持たせて資金を支払いたいのです。

中小受託事業者への支払いサイトは60日以下が原則

中小受託事業者への支払いサイトは60日が上限で、それを超える期間は認められないことを示すバーの図

中小受託事業者に対しては、基本的に60日以内に支払いを行うように求められており、これは中小受託取引適正化法(通称:取適法)に基づいて決められているものです。取適法は、旧・下請代金支払遅延等防止法(下請法)が2026年1月1日に改正・改称されたもので、正式名称は「製造委託等に係る中小受託事業者に対する代金の支払の遅延等の防止に関する法律」といいます。

製造委託等代金の支払期日は、委託事業者が中小受託事業者の給付の内容について検査をするかどうかを問わず、委託事業者が中小受託事業者の給付を受領した日(役務提供委託又は特定運送委託の場合にあつては、中小受託事業者からその委託に係る役務の提供を受けた日。以下同じ。)から起算して、六十日の期間内において、かつ、できる限り短い期間内において、定められなければならない。

引用元:製造委託等に係る中小受託事業者に対する代金の支払の遅延等の防止に関する法律(取適法)第3条 | e-Gov法令検索

取適法第3条において、委託事業者に対して中小受託事業者への支払いを60日以内に行うように定めると規定されています。

勝手な理由で60日を超えるような支払いサイトを作り出してはいけないというルールが決められていることで、支払いを行わずに逃げるという状況を作らせないようにしているのです。

ルールに違反している会社については厳しい罰則を受けることになりますので、支払いサイトの間隔についてはしっかり決める必要があります。

60日を超えるような期間を提示されている場合は、売り手側も含めて法律に違反しているものと明確に知っておくように心がけ、失敗を避けられるようにしておきましょう。

支払いサイトが長い取引は資金繰りを改善しよう

60日サイトで入金を待つ場合と、ファクタリングで最短即日に資金化できる場合を比べたタイムライン図

支払いサイトが長い取引が多くなっていくと、資金繰りの状況が不安定になってしまいます。

資金繰りが不安定になってしまうのは非常に危険な状態を作ってしまいますし、場合によっては黒字倒産も視野に入ってしまいます。失敗しないためには資金繰りの改善を図ることが大切になります。

資金繰りを改善する方法としては、融資などによって資金を確保していくような状況を作っていくのが重要になっていきますが、融資だけでは対応できないような状況も起こりってしまいます。

融資以外の方法によって対応していくのも重要になっていくと判断し、できる限りの安定した状況を確保できるようにしましょう。

特に気をつけておきたいのが、支払いサイトを短縮できるかどうかです。

支払いサイトを短縮できれば、資金繰りの安定性は非常に高くなっていきます。60日サイトを採用されている場合などは、買い手側に相談して短縮できないか相談していくことをしっかり考え、対応していくように心がけてください。

支払いサイトが長い場合の資金繰りの対応方法については以下の通りです。

それぞれ順に説明します。

支払いサイトを短縮できるか取引先と交渉する

60日サイトを取引先との交渉で短縮することを示す、高い棒と低い棒を矢印でつないだグラフ

1つの方法として、支払いサイトを短縮できるか取引先と交渉していくものがあります。

支払いサイトについては双方の同意が得られるようになっていれば、支払いサイトを変更してもいいルールが存在します。

当然どちらかが認められないと判断している場合は成立しないことですが、売り手側が求めている支払いサイトの変更に対して、買い手側がしっかり対応してくれれば問題なく支払いサイトを短縮できます。

支払いサイトの短縮によって、資金繰りが追いつかないような状況を改善することが可能になっていくのは間違いないことですし、場合によっては安定した資金状況を作り出せる可能性があります。

資金に余裕がなくて困っている時は、まず売掛先に対して働きかけを行って、少しでも支払いサイトを短くできるような状態を作っていきましょう。

なお、断られた場合は次に紹介する方法を採用することが望ましくなります。

ファクタリングなら最短即日で資金調達可能

支払期日まで60日かかる入金に対し、ファクタリングなら最短即日で資金化できることを比べたバーの図

どうしても支払いサイトを短くできない状態になっているのであれば、ファクタリングを採用する方法もあります。

ファクタリングというのは、売掛債権を専門の業者に買取ってもらう方法です。

資金調達の1つとして用いられるようになっており、近年はファクタリングを採用して安定して資金を確保しているケースも目立ち始めています。支払いサイトの長いタイプでも対応してくれるため、どうしても短縮できない場合に用いると効果的です。

最大のメリットは最短即日で資金調達できる状況です。

ファクタリングは会社によって対応が変わっていくものの、素早い対応をしている会社であれば最短即日で資金に変えてくれます。

数時間程度で資金を調達できることは非常に大きな要素でもありますので、どうしても資金を得たい時はファクタリングを検討するといいでしょう。

即日入金で資金調達を行いたい方は即日ファクタリングを利用するのがおすすめです。

なお、ファクタリングを利用する場合は支払いサイトのタイミングに気をつけなければなりません。

ファクタリングの審査では支払いサイトの期間が影響する場合もありますので、売掛先の信頼性がしっかり確保できていない時は支払いサイトの短いものを提出した方が、資金調達には有利に働くものと判断してください。

請求書カード払いで支払いサイトを実質的に延ばす

銀行振込よりカード払いの方が、引き落とし日まで支払いが最大60日延びることを比べたバーの図

支払いサイトが長く、入金より先に支払いが来てしまう状況が続いているなら、請求書カード払いの活用が効果的です。

請求書カード払いは、本来は銀行振込で支払うはずの請求書をクレジットカードで決済し、実際の支払いをカード会社の引き落とし日まで後ろ倒しできる仕組みです。取引先には通常どおり支払いが行われるため関係を損なう心配がなく、自社の資金流出だけを安全に遅らせられる点が大きな特徴です。

カードの締め日・支払日によって期間は変わりますが、多くのサービスでは最大60日延長が可能です。翌月末に支払うはずだった請求書でも、カード払いに切り替えることで翌々月の引き落としまで支払いを待てるため、売掛金の入金と支払いのズレを調整しやすくなります。仕入れや外注費、社会保険料などの大きな支払いが重なる時期でも、キャッシュフローに余裕を持たせられるのは大きなメリットです。

とくに当社のゆとりペイは、振込代行を最短翌日で行えるほか、手数料は2.9%で固定されており、取引先にも知られずに支払いサイトを延長できます。借入に頼らず資金繰りを整えたい企業にも利用しやすいサービスです。

ゆとりペイ

支払いサイトの長さに悩んでいるなら、まずは請求書カード払いを取り入れ、手元資金の余裕を確保してみてください。

支払いサイトに関するよくある質問とその回答

支払いサイトに関してよく寄せられる質問に回答します。ぜひ参考にしてください。

自社の取引が取適法(60日ルール)の対象になるかの判断方法は?

取適法が適用されるかどうかは、取引の内容と、委託事業者・中小受託事業者双方の企業規模の2つで判定されます。

まず、取引の内容が次のいずれかに該当する必要があります。

  • 製造委託・修理委託・特定運送委託
  • 情報成果物作成委託・役務提供委託

そのうえで、企業規模が「資本金基準」または「従業員基準」のどちらかを満たせば対象になります。

取引の種類委託側の規模相手側の規模
製造委託・修理委託・特定運送委託資本金3億円超資本金3億円以下
資本金1,000万円超3億円以下資本金1,000万円以下
情報成果物作成委託・役務提供委託資本金5,000万円超資本金5,000万円以下
資本金1,000万円超5,000万円以下資本金1,000万円以下
すべての取引(従業員基準・2026年1月新設)従業員数300人超(役務提供委託等は100人超)それ以下

資本金基準に当てはまらなくても、従業員基準を満たせば対象になる点に注意してください。自社の取引がどちらの基準に当たるかは取引内容によって変わるため、迷う場合は個別に確認することをおすすめします。

支払いサイトと手形サイトの違いは?

支払いサイトは取引期間の締め日から支払いまでの期間を指す言葉ですが、手形サイトは手形の振出日から支払いまでの期間を指します。

かつては支払いサイトが60日以内に制限される一方、手形サイトは120日程度まで認められるケースが多く、支払いサイトよりも長い期間を設定できる手段として利用されていました。

しかし、2026年1月に施行された取適法(旧・下請法の改正法)により、対象となる委託取引では手形払いが原則禁止されています。手形サイトと支払いサイトを組み合わせて実質120日程度の支払い猶予を作る従来のスキームは、取適法が適用される取引ではすでに使えなくなっています。

取適法の対象外となる取引で手形払いを行う場合も、割引が困難な長期の手形サイトは金融庁・中小企業庁の指導対象になり得るため、注意が必要です。

30日サイトと60日サイトの違いが知りたい

30日サイトと60日サイトの違いは、支払いを受けられるまでにかかる日数が異なっています。

30日サイトは翌月末に支払いを受けるというものであり、比較的短時間で支払いを受けられるようになっています。一方で60日サイトの場合、支払いを受けられるのは翌々月の末日となっており、支払いを受けるまでには2ヶ月間の猶予が発生することになります。

基本的に売り手側としては30日サイトを活用している方が圧倒的に有利であることは間違いありません。しかし、買い手側の都合によって60日サイトを採用されてしまうケースもありますので、買い手側がどのような思いを持っているかによって大きな違いが生まれていくものと判断してください。

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