ファクタリングは請求書(売掛債権)が不可欠となっており、請求書のみで利用することはできません。
ファクタリングというサービスにはいろいろな書類が必要となっているのは間違いなく、請求書だけを持っていれば何とかなるというサービスではありません。
必要とされている書類を全て準備して、ファクタリング業者側を納得させていく必要があります。
この記事では、ファクタリングは請求書だけでは対応できないことを説明する他、なぜ請求書だけで利用できないか等、詳しく解説していきます。
- 請求書のみで審査通過できるファクタリング業者は存在しない
- 個人の少額ファクタリングは必要書類3枚で審査可能なペイトナーがおすすめ
- 法人なら必要書類2枚で大口対応も可能なQuQuMoかビートレーディング
また、ファクタリングを利用する際に書類が少なく、利用しやすくなっている業者についても紹介しますのでお役立てください。
ファクタリングは請求書のみで契約できない

基本的に、ファクタリングは請求書のみで契約できません。
ファクタリングは請求書だけがあれば情報がしっかり準備されているように思われていますが、実際には他にも書類が必要となっていることから、最低限必要とされている書類を準備しなければなりません。
書類の準備がしっかりできていないことには、サービスを利用できないルールが適用されているのです。
契約する業者によって必要書類は異なりますが、基本的には請求書以外にも書類を準備しなければ対応してくれないため、他にも必要とされている書類をしっかり準備して対応しなければなりません。
書類が足りないと判断されれば、業者側から書類を準備するように求められてしまいます。
主に採用されている書類については以下の内容があります。
- 身分証明書
- 決算書または確定申告書
- 印鑑証明書
- 取引先銀行の通帳
- 請求書などの支払いに関連する書類
- 売掛先との契約書
- 商業登記簿謄本
- 社会保険などの契約書
様々な書類を準備しなければなりませんが、上記に挙げた書類が全て必要ではありません。
書類というのは用意しなければならないものの中から、いくつかを準備して提出することによってファクタリングを実施していく形になります。
しかし、最大で8つ程度の書類を求められる業者があることも事実であり、色々な書類を準備しなければ契約すらできない状態になっているのは間違いないことです。
契約しなければならないファクタリングが出てきている状態では、必要書類をなんとかして準備して、業者側に提出する必要があるでしょう。
請求書だけという方法は、基本的に業者にとって情報が不足しているものと判断されています。
業者としては会社側に対する情報が色々と必要ですので、安心してサービスを利用するためには必要とされている書類をしっかり準備して対応してもらいたいという願いがあります。
情報面での不足という観点から、どうしてもファクタリングには請求書だけという方法は取れなくなっており、必要とされている書類をしっかり準備していくことがまずは求められます。
業者側が必要としている書類が何か、そして準備しなければならないものは何かをしっかり考えていくことによって、最終的に必要な書類が全て把握できるようになります。
なお、書類の数が少ない業者が信頼性に欠けているというわけではなく、書類が少ないことはスムーズに進められるという意味です。書類が少ないことはメリットとして考えられるため、まずは色々な業者を見て回っていくことが望ましいでしょう。
ファクタリング(請求書買取)では、通常10〜20%程度の利用手数料と複数の提出書類が必要となり、資金調達のハードルが高くなりがちです。一方で、クレディセゾンとUPSIDERが提供する請求書カード払いの支払い.comなら、原則書類提出不要で手数料も一律4%と、よりシンプルで手軽に請求書の資金化が可能です。無料で登録可能なため、気になる方は支払い.comの公式サイトをご確認ください。
最低限の必要書類は請求書と通帳のコピーの2点

ファクタリングを利用する際、最低でも必要となるのは2つの書類です。
1つは先ほど説明している通り請求書が求められます。請求書がなければサービスを利用することは事実上不可能となっており、本当に売掛金が発生しているのか確認できる状態にしておかなければならないのです。
請求書を提出することによって、売掛金について業者側も金額を把握できるようになっていますので、サービスを利用できる状況を作りやすくなっています。
ファクタリングの際に必要とされている請求書については色々と形式がありますので、困っているときは色々な請求書を提出して対応できるか確認してもらいましょう。
もう1つの書類として求められているのが、通帳のコピーです。通帳をコピーすることによって、売掛金を振り込むために必要な場所を提供できるようになります。
通帳のコピーを提出していない場合、売掛金を現金化した場合でも振込先がわからなくなっている他、本当に法人向けの口座を準備しているのかなどの情報もわからなくなってしまいます。
通帳のコピーというのは最低でも信頼性と振込先、そして現時点での状況などを知ってもらうためには必要な書類となっています。
2つの書類を持っていれば対応できる傾向が多くなっていますので、まずは請求書と通帳のコピーで対応してもらえる業者がいるかどうかを探していくといいでしょう。
どうしても見つからない場合は他の書類についても必要であれば準備しておき、業者側が対応できるかどうかを検討していくことが望ましいのです。
必要書類が少ないファクタリングサービス7選
必要な書類が少ないファクタリングサービスを利用していくことは、簡単にファクタリングができるという意味を持っています。
少しでもファクタリングを早く実施したい、必要な書類を減らして手間を減らしたいと思っている事業者は、次のファクタリングサービスを検討するといいでしょう。
QuQuMoから順に必要書類を主に、サービス内容を詳しく解説していきます。
QuQuMoは通帳のコピーと請求書のみ!最短2時間で入金

審査通過率 | 非公開 |
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手数料 | 1~14.8% |
入金速度 | 最短2時間 |
買取可能額 | 制限なし |
契約方式 | 2社間ファクタリング・3社間ファクタリング |
必要書類 | 請求書と通帳のみ |
対象事業者 | 個人事業主・法人双方とも可能 |
運営会社 | 株式会社アクティブサポート |
QuQuMoはファクタリングサービスの中でも比較的利用されている業者として知られており、サービスも丁寧でしっかりしている傾向があります。最短2時間で対応するということを明確にしており、早くファクタリングを実施したいと思っている人には向いている業者と言えるでしょう。
QuQuMoを利用する際に必要とされているのは、請求書や入出金の明細、通帳のコピーといったものです。書類に関してはあまり多くないこともあり、QuQuMoの口コミをみたうえでも利用しやすい業者として判断できるでしょう。
利用する際には会員登録が必要となっていますが、会員登録をしておけば何度も利用できるというメリットを持っていることから、すぐにサービスを利用できる傾向があります。何度も利用したいと思っている人は業者登録をしておくことによって、QuQuMoも利用し続けていくという方法を取ることが可能です。
【無料】QuQuMoのお申し込みはこちらペイトナーは本人確認など3点のみ!最短10分で入金

審査通過率 | 非公開 |
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手数料 | 10% |
入金速度 | 最短10分 |
買取可能額 | 150万円(初回30万円)まで |
契約方式 | 2社間ファクタリング契約 |
必要書類 | 請求書・本人確認書類・直近3ヶ月分の入出金明細 |
対象事業者 | 法人・個人事業主ともに可能 |
運営会社 | ペイトナー株式会社 |
ペイトナーも知名度的にはあまり高くない傾向があるものの、短時間で処理したいと思っている人には向いている業者です。短い時間で売掛金を現金にできるというメリットを持っていることから、すぐにお金を手に入れたいと思っているときには利用しやすいでしょう。
必要とされている書類については、請求書に加えて、指定されている本人確認書類と直近3ヶ月の入出金明細を提出すれば認められています。
通帳のコピーを事前に準備しておけば、指定されている本人確認書類が何か事前に聞き出しておけばすぐに対応できるようになるのはいいところです。
書類の数については少ない傾向がありますので、ペイトナーを利用していけば書類の準備に追われてしまうような問題は起こらなくなるでしょう。
また、ファクタリングの中でも3種類だけで対応してくれるのは優れている要素でもあるため、すぐに書類を準備して行動に移せるというところに良さを感じられます。
【無料】ペイトナーのお申し込みはこちらビートレーディングは売掛金を証明する書類と通帳のコピー

審査通過率 | 非公開 |
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手数料 | 2社間ファクタリング:4%~12% 3社間ファクタリング:2%~9% |
入金速度 | 最短2時間 |
買取可能額 | 下限も上限もなし |
契約方式 | 2社間ファクタリング、3社間ファクタリング |
必要書類 | 通帳のコピー、売掛債権を証明できる書類(契約書・発注書・納品書) |
対象事業者 | 個人事業主・法人 |
運営会社 | 株式会社ビートレーディング |
ビートレーディングは利用している人が多いことでも知られており、ファクタリング業者の中ではトップクラスの利用率を誇っています。利用している人が多いことにより、サービスの信頼性も非常に高いことが示されています。
ビートレーディングでは必要書類を最低2つとしており、請求書と通帳のコピーを持っていけば利用できるようにしています。
請求書については売掛金に関連する内容を確認するために必要とされていますが、通帳のコピーだけがあれば本人確認書類などが必要ないとされているのは利用しやすい傾向があります。
スピード感もある業者として注目されている点もプラスとして働いており、最短2時間で対応できることを示しています。
また、利用できるサービスの中に来店契約以外の方法を採用していることもいい方向に働いていることから、来店しなくても気軽に利用できるサービスとして期待できる傾向があります。
また、請求書だけでなく、注文書ファクタリングに対応しているのもビートレーディングの強みと言えるでしょう。
【無料】ビートレーディングのお申し込みはこちらラボルはエビデンスの証明と請求書のみで土日祝日でも入金対応

審査通過率 | 非公開 |
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手数料 | 10% |
入金速度 | 最短30分 |
買取可能額 | 1万円~必要な金額のみ調達可能 |
契約方式 | 2社間ファクタリング契約 |
必要書類 | 本人確認書類、請求書、取引を示すエビデンス |
対象事業者 | 個人・法人ともに対応可能 |
運営会社 | 株式会社ラボル |
ラボルは書類の少ないファクタリングサービスとして注目されており、必要書類を減らしてサービスを利用したいと考えている方に最適なファクタリングです。
ファクタリングも短時間でできるように調整しており、24時間対応で深夜帯にもサービスを利用できる傾向があります。
ラボルでは必要とされている書類は請求書とエビデンスに該当するメールとしています。
請求書は一般的なファクタリングサービスでは当然提供しなければなりませんが、メールでエビデンスが証明できれば書類として認めてくれることなど、他のファクタリングサービスとは異なる傾向を持っているのは事実です。
買取金額についても1万円から対応するということを明記しており、本当に少ない金額だけでも調達したいと思っている人が利用しやすいようにしています。
大掛かりな買取にも対応していることから、ファクタリングの中では柔軟性が非常に高くなっており、利用しやすい業者であるのは間違いありません。
また、業界最速の最短30分で入金可能なので、お急ぎの方は非常におすすめです。
【無料】ラボルのお申し込みはこちらSOKULAは通帳のコピー・請求書・印鑑証明・住民票を提出

審査通過率 | 90%越え |
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手数料 | 2〜15%の間で売掛金の内容・状況に応じて決定 |
入金速度 | 即日 |
買取可能額 | 記載なし |
契約方式 | 2社間ファクタリング・3社間ファクタリング |
必要書類 | 売掛金の内容が分かる請求書 利用者の本人確認ができる運転免許証 銀行口座の入出金記録 |
対象事業者 | 個人事業主・法人 |
運営会社 | 株式会社アクセルファクター |
SOKULAは知名度こそあまり高い業者ではありませんが、サービスとしては2社間をベースとしているファクタリングを実施している業者です。速やかにサービスを利用したいと考えている人には利用しやすい業者となっています。
用意しなければならない書類は請求書に加えて、印鑑証明と住民票が必要とされています。必要とされている書類については多くないことから利用しやすくなっていますし、比較的手に入れやすいように作られている書類が主体となっていることも影響しており、利用するまでの難易度についてはあまり高くないのがいいところです。
SOKULAが提供しているサービスは2社間だけとなっていますので、基本的にサービスを利用する際は相手側に知られないようにサービスを利用していくこととなります。ただ、信頼性についてはしっかり確保していますし、比較的短時間でサービスを終えられるという点も含めて、利用しやすい傾向のある業者です。
トップ・マネジメントは個人の少額向け!法人は必要書類が増える

審査通過率 | 非公開 |
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手数料 | 3.5%〜12.5% |
入金速度 | 最短即日 |
買取可能額 | 30万円~3億円※1社1億円 |
契約方式 | 2社間ファクタリング・3社間ファクタリング |
必要書類 | 売掛金証明書(請求書・契約書など)と通帳のコピー |
対象事業者 | 個人事業主・法人 |
運営会社 | 株式会社トップマネジメント |
会社名からはファクタリングを行っている業者とは感じづらいところもありますが、トップ・マネジメントもファクタリングを対応している業者です。
手数料が比較的安い業者として知られており、最大でも13%しか請求されないことで利用しやすい傾向が生まれているのは事実です。
トップ・マネジメントでは必要書類として請求書、身分証明書、商業登記簿謄本(法人のみ)、印鑑証明が必要とされています。
書類としては2つの業者に比べると少し多くなっているように感じられますが、用意できる書類の範囲内で準備できるようにしていることはプラスとして働いているため、利用しやすい傾向があります。
2社間と3社間の両方に対応しているファクタリングを提供していることがメリットとなっていますので、相手との関係性を少しでも確保しておきたいと思っている人に利用しやすい傾向があります。
また、ファクタリングの買取金額が最低30万円と安くなっていることから、少額でも利用したいと考えている会社が手を出しやすい傾向もあります。
えんナビは3ヶ月の取引が確認できる通帳履歴と請求書が必須

審査通過率 | 非公開 |
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手数料 | 5% |
入金速度 | 最短1日 |
買取可能額 | 50万円〜 |
契約方式 | 2社間ファクタリング・3社間ファクタリング |
必要書類 | ・3ヶ月分の通帳 ・請求書 |
対象事業者 | 個人事業主・法人 |
運営会社 | 株式会社インターテック |
こちらはネット上で知名度を上げている業者でもあり、比較的調査されている傾向も見られています。えんナビで検索して利用している人も増えているようで、今後ファクタリング関連のサービスで知名度を上げていく可能性も非常に高くなっているでしょう。
えんナビでは必要書類が他社よりも少し多くなっており、請求書などに加えて商業登記簿謄本や印鑑証明、決算報告書が必要となります。
2つの書類で対応してくれるような業者に比べると多くなっているように思われていますが、実際には大量の書類を提供しなければならない業者に比べると利用しやすくなっています。
ファクタリングのサービスはしっかりしていますし、できる限り早く対応できるように調整してくれる業者でもあります。
24時間対応であることもいいところですし、最大5,000万円まで対応できる金額の幅を持っていることから、利用できる範囲は非常に広くなっているところもあります。
【無料】QuQuMoのお申し込みはこちら 【無料】SA請求書カード払いのお申し込みはこちら必要書類が少ないファクタリングのメリット

必要書類が少ないファクタリングについては、メリットがいくつか用意されています。その中でも特にメリットとなる項目について見ていきましょう。
実際にファクタリングを利用することになった場合のメリットは以下の通りです。
ネット上で完結する業者が多くなっていることによって、比較的サービスを利用しやすいと感じられる傾向が強くなっているのは間違いありません。ネット上での完結を狙える業者を利用していくことによって、サービスを利用しやすいと感じられる要素が強まります。
また、即日での対応に期待できる傾向があります。
書類を提出しなければならない問題を解決できるようになっていけば、短時間で処理を完了させることが可能になり、振込対応時間までに処理される可能性が高まっていくためです。
ここからは、必要書類が少ないファクタリングについてのメリットを詳しく説明します。
オンライン・WEB上で手続きが完結する業者が多い

必要書類が少ないとされているファクタリング業者は、オンライン上で手続きが完結する「オンラインファクタリング」を提供しているケースが多くなっています。
書類を提出する際は、本来来店して提出する、または郵送などで対応するようなケースも多くなっています。しかし、必要書類が少なくなっていることによって、アップローダーを利用することによって提出できるようにしている業者が存在しており、すぐに書類を提出できるようにしているのです。
アップローダーを利用できればすぐに書類提出が可能になっていますので、WEB上で手続きを完結させられるようになっています。ネット上ですべての手続きを完了させておけば、後は振込対応を待つだけという状態になっており、すぐにファクタリングを終了できる可能性も高まります。
書類の提出に手間がかからないことに加えて、書類を提出する際に負担がかかりづらいというメリットを持っていることから、基本的にファクタリングを利用する際は必要書類が少ない業者を利用していくことがいい方向に向かっていきます。
ネット上で完結するサービスについても、近年では当たり前になりつつあるいいサービスでもあります。
ファクタリングの即日入金に期待できる可能性がある

必要書類が少ないファクタリングは即日入金できる可能性が高まり、当日中にファクタリングを終えられるケースまで存在してくるのがメリットです。
ファクタリングでは書類の内容をチェックするために時間がかかるとされていますが、必要書類が少なくなっていればファクタリングにかかる時間は短時間に抑えられるようになっていきます。
場合によっては2時間程度という時間で解決できることも出てくるため、すぐに終えたいと思っている人には向いているでしょう。
また、書類の準備に時間がかからないというのもメリットです。書類に準備に時間がかかってしまい、ファクタリングに必要な時間が増えてしまうケースもありますが、書類を減らしていけばすぐに完了できるケースが多くなっています。
即日入金ができる可能性を高めてくれるのは、ファクタリングの必要書類を減らして対応していく方法が一番有効とされています。ファクタリングにかかる時間を少しでも減らすためにも、用意されている書類を減らしていけるかどうかは今後の注目とされるポイントとなるでしょう。
入金速度をより重要視している事業者は「ファクタリング即日のおすすめ業者10選!少額利用なら?」の記事を参考にして下さい。
なお、書類が少ない場合でも、業者によっては確認作業に時間がかかってしまう場合はあります。また、3社間を利用している場合は短時間での処理が難しくなります。
必要書類が少ないファクタリングのデメリット

必要書類が少ないファクタリングはメリットもありますが、デメリットもあります。具体的には以下の問題点が指摘されています。
一番の問題点とされるのが手数料です。手数料が高くなる傾向が強まることから、少しでも手数料を減らしたいと考えている人にとっては厳しい状況が起こりやすくなってしまうのです。
また、ファクタリングを利用するまでの難易度が高くなってしまうこともマイナス材料となります。
ファクタリングは審査を行っているのですが、審査を通過するために必要な信用力という部分に弱さが見られるようになり、場合によっては利用できないと通告される場合が出てしまうのです。
ここからは、必要書類が少ないファクタリングのデメリットを詳しく説明します。
ファクタリングの上限手数料が適用される場合がある
1つのデメリットとして挙げられるのが、ファクタリングの手数料が上限に近い数字に設定されやすいことです。
ファクタリングには手数料が設定されており、業者側に支払うことになる金額が存在しています。
手数料は業者が範囲内で設定することが一般的となっており、利用者に対しては下限手数料と上限手数料を公開して情報を提供することが多くなっています。
ファクタリングを利用する際に必要書類が少なくなっていると、書類の信頼性が少ないと判断されることから上限手数料に近い数字が適用されるケースが多くなっています。
書類が少ないことによって、本当に大丈夫なのかとファクタリング業者も不安に思ってしまうことから、リスクを避けるために手数料を増やす方向で動くようにしています。
手数料が多くなってしまうことは、ファクタリングによって得られる金額が減少する傾向にありますので、思っていたような金額を提供してもらえないような状態が生まれてしまいます。
また、手数料が上限近くに達してしまうことで、余計に手数料を支払っていることによる損失が響く可能性もあります。
審査通過率が売掛先の信用力に大きく依存する

もう1つの問題点として挙げられるのが、審査通過率が低くなってしまう可能性を持っている点です。
審査を通過するためには、売掛金を提供している業者側の信頼性が大きく影響しています。
確実に支払いができるかどうかを見極めることによって、ファクタリング業者も安心して現金にできるという状況を作れるためです。
また、書類が多くなっていることにより信用力が高まるようになり、売掛金を提供している会社側の信用が強まっていく傾向があります。信用が強くなっていくことによって、最終的にファクタリングの審査を通過しやすい状態となり、必要なタイミングでお金を得られるようになっています。
しかし、必要書類が少なくなっていると、信用力が足りなくなってしまう問題点が発生します。
書類だけで信用力を判断できなくなってしまうことから、審査を通過してもいいのか不安に思ってしまう業者が多くなり、ファクタリング審査に落とされてしまうケースが出てしまいます。
どうしても審査を通過したいときは、必要書類を増やすなどして対応するしかありません。
書類を増やしていかないことには審査を通過していくことは難しい場合もあるため、業者によっては審査を通過するためにあえて書類を増やして対応するという方法も検討しなければなりません。
必要書類が少ないファクタリング利用時の注意点
必要書類が少ないファクタリングを利用していくためには、注意しなければならないポイントがいくつかあります。その注意点として挙げられているのが2つの項目です。
請求書のデータ整合性についてはしっかり確認しておかなければなりません。
データが間違っているような状況が起きてしまうと、必要書類が少ないことによって虚偽報告をしているものと判断されてしまい、審査に落とされる可能性が高くなってしまうのです。
また、手数料については下限と上限の両方をしっかり見ておくようにしてください。下限だけを見ておくなど、手数料について全く確認していないような状況が起こらないように、手数料についてはしっかり情報を確認することが重要になります。
ここからは、必要書類が少ないファクタリングの注意点を詳しく説明します。
請求書のデータ整合性と二重譲渡の回避を確認する

まずは請求書のデータ整合性について確認していく必要があります。
請求書のデータに整合性がないと判断されれば、当然嘘をついているものとして審査に落とされてしまう可能性があります。
審査に落とされないためにも、データに問題がないか別の書類などを参考にしながら確認していくことが重要になっていくのです。
また、二重譲渡と呼ばれる状態を作らないこともしっかり考えなければなりません。
売掛金を二重譲渡していることによって、ファクタリングのトラブルが発生する可能性も高くなってしまいますので、業者側にトラブルをかけないためにも二重譲渡に該当していないかしっかり見ておくことが大切です。
特にファクタリングの二重譲渡については罪に問われる可能性もあるなど、非常に危険な状態となっています。
間違っても二重譲渡に該当している項目がないか見ておくようにしてください。
確認不足によって二重譲渡として該当するような問題が起きてしまった場合は、速やかにファクタリングを停止するなどの要求を出さなければなりません。
ファクタリングの手数料は下限と上限を把握する
ファクタリングの手数料については、下限と上限の両方をチェックしておく必要があります。
手数料については下限の小さい数字を確認している人が多くなっていますが、下限だけを確認しておくと肝心の数字とは全く違う手数料を提示される可能性があります。
特に必要書類が少ないファクタリングは手数料が増加する傾向にありますので、手数料を増やさないためにも上限についてチェックしておくことが大切です。
元々手数料が上限に近い状態になっていることを確認しておけば、ある程度手数料が高いことを意識してファクタリングを実施できるようになります。
また、業者から提示される数字について、明らかに手数料が高いと判断することが少なくなっていくため、想定の範囲内でサービスを利用できるようになるのが大きなメリットとなります。
ファクタリングを利用していくためには、手数料の概念をどこまで読み込んでおくかが重要になっていきます。間違っても手数料の少ない方だけを確認しないようにしておき、2社間ファクタリングで適用される可能性が高い上限の手数料についてもしっかりチェックしておくことを頭に入れておきましょう。
ファクタリングの必要書類に関してよくある質問
ファクタリングを初めてご利用になる方は、「何が必要なのか」「どれだけ書類が求められるのか」といった点が気になるかと思います。
ここでは、必要書類に関するよくある疑問や誤解を丁寧に解消するため、FAQ形式にまとめました。ファクタリング会社によって書類の要件は異なるため、この記事を参考にして「自分の状況では何が必要なのか」を事前にチェックしてください。
請求書がどうしても用意できないときはほかの書類で代用できますか?
請求書が手元にない場合でも、ファクタリング会社によっては「基本契約書」「発注書」「納品書(受領印付き)」「検収書」などを代わりに提出できることがあります。これらの書類は、請求書と同じように取引の実在や金額の裏付けとして見てもらえます。
ただし、どれでも代わりになるわけではなく、業者によって認められる範囲が異なります。特に契約書や納品書の組み合わせで取引の信頼性を示せる場合は、請求書がなくても柔軟に対応してくれるケースはあります。
申し込む前に「請求書が提出できないが代替書類で対応可能か?」と確認するのが安全です。安心して進めるためにも、代替の可能性を事前に相談しておきましょう。
本人確認書類は必ず必要ですか?法人の場合はどうですか?
ほとんどのファクタリング会社では運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類が必要です。これは、代表者や利用者が正しい本人であることを確かめるための基本的なセキュリティ対策です。
法人の場合は、さらに「会社が実在している」という証明として商業登記簿謄本や印鑑証明書を求められることもあります。こうした書類は、ファクタリングの契約を安心して進めるために必要なだけでなく、取引先や資金の信頼性をチェックする際にもとても重要な役割を果たします。個人・法人問わず、まずは本人確認書類の準備をしっかり行っておくと安心です。
決算書や確定申告書はなくても大丈夫ですか?
小さめの金額での調達や、はじめての利用、売掛先が大手など信頼できる相手なら、決算書や確定申告書がなくても対応してくれることがあります。ただし、高額調達や継続的に利用する場合には、収益や財務状況を確認するために、これらの書類の提出を求められる可能性が高いです。
オンライン手続きやスタートアップ向けのサービスでは、やや柔軟な対応をしてもらえることもあります。とはいえ、どのくらいスムーズに進むかは業者によって変わるので、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。
2社間と3社間では必要書類に違いはあるのでしょうか?
違いがあります。
2社間ファクタリングでは、あなたとファクタリング会社間だけの契約となるため、請求書や通帳コピー、本人確認書類だけで進むことが多く、書類が少ない分手続きが比較的スピーディーです。ただし審査のリスクが高いため、手数料はやや高めになります。
3社間ファクタリングでは、売掛先の承諾が必要となり、債権譲渡承諾書や売掛先の印鑑証明書などが求められます。その分審査の安心度が高まり、手数料が低くなることが多い点がメリットです。